中古住宅は怖くない

中古住宅は敬遠されがちですが、メリットもあります。
先ず新築住宅に比べて価格面で安いこと。次に、現物があり実際に見ることができるので、確認・点検ができる点です。

また、特に30歳代以下の世代では「新築にこだわらない」という傾向も見られ、中古住宅の方が「低予算で家を自分に合わせられる」、つまりカスタマイズできるから都合が良い、という考えを持つ方も増えてきています。

とは言っても、やはり中古住宅には不安がつきまといます。
国交省が実施したアンケートでも、中古住宅を検討しながら購入しなかった理由として

  • 価格が妥当なのか判断できなかった
  • リフォーム費用やメンテナンス費で割高になる
  • 隠れた不具合があるか不安
  • 耐震性や耐熱性など品質

といった点が挙げられています。

実際の例を見てみましょう。

基礎 配管貫通部未処理

基礎 配管貫通部未処理

【説明】コンクリート基礎の立ち上がり部分にて、給湯器配管を外部より室内(床下)へ貫通させる部分について。

コンクリート基礎は、建物上部の重さを地面に伝える役目を持っています。
その際、建物上部の重さはどこでも同じ重さではなく、重たい所、軽い所と様々です。それを、出来るだけ均等に地面に伝える大切な役目があります。

この事例は、その基礎立ち上がりが途絶えています。
また、鉄筋もむき出しで、腐食が始まっています。
このまま放置しておくと、地震の際、土台が折れて、建物の変形が起こります。最悪の場合は、建物倒壊の可能性もあるでしょう。
また、この隙間より小動物が床下に入り込む可能性もあります。

※ なお、現在の施工では、配管のみを貫通させて、基礎コンクリートの欠け(断面欠損)を出来るだけ少なくする努力をします。どうしても、大きな配管など、貫通部分が必要なときは、それを補うよう鉄筋で補強しています。

建物倒壊の可能性も考えられるわけですから、とても不安に感じる例ですよね。ですが、これは実際に発見できた欠陥・不具合です。発見できたということは対策を立てられるということです。

弊社がご提案した実際の対策は…

リフォーム工事を予定されていたお客様でしたので、工事に伴い配管の手直しなどが完了した時点で、欠損している基礎立ち上がり部分にコンクリートを打設しておくことをお勧めしました。
その際に、

  • 建築確認申請書または新築時の設計図書などがあるようなら、他の場所と同等以上の配筋を施しておくこと
  • 現状の露出している鉄筋については腐植の度合いを確認し、表面だけにとどまらず進行しているなら、補強筋なども追加しておくこと

などをアドバイスしました。

欠陥・不具合が見つかった場合、その状態がはっきりと分かっていれば、

  • 補修は可能なのかを検討し、不可能であればその物件は購入しない
  • 補修が可能であれば補強工事を行う
  • リフォームを行う

等の対策を考えることができますよね。
そして、補修やリフォームを行う場合、その工事は今すぐに必要なのか、それとも例えば3年後に対応すれば良いかが分かれば、資金計画も立てやすくなります。

繰り返しになりますが、この欠陥(不具合)は、購入前に住宅診断を行ったからこそ発見が可能だったのです。
つまり、事前の調査を行い、しっかりと対策を立てることで、先ほどの中古住宅に対する不安や不満の多くは解消されてくるのです。
現状を把握することで売買価格の妥当性や今後の費用(いつ頃、どれくらい)への不安等の資金面での問題も解消されるでしょう。

中古住宅といえども、もともとは新築住宅だったわけです。客観的視点に立つ調査を行って見極めをしっかりと行えば、中古住宅は怖くなくなります。

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