トラブル事例 中古マンション

特徴

  • 価格が抑えられる。新築と同価格ならば広い間取りを購入可能。
  • 新築マンションに比べて、物件数が多く選択肢が広がる。
  • 現物が確認できる。生活音の聞こえ方、日当たり、眺望なども実際目にして確認できる。
  • 入居状況や入居者の構成が、ある程度、把握できる。

注意点

  • 経年劣化による不具合がある。
  • セキュリティの面で注意が必要。オートロックではない物件もある。
  • 修繕積立金の計画的な積立がされておらず、修繕時に入居者が別途、支出する場合も。
  • 建築年数によっては、早期の建て替えがされる場合も。

1:修繕に役立たない修繕積立金

子どもも独立したし、今まで住んでいた戸建住宅は夫婦2人では広すぎるし何かと不便。足腰も辛くなってきたし、車の運転も心配になってきた。
「あぁ、こうやって年配になると都心のマンションに引っ越していくんだねぇ」とご夫妻の意見が一致して、マンションを購入することに決めました。特に新築にこだわりもないので、子どもや孫の近くで、という立地にこだわって探しました。

色々と見学したり、子どもたちが集めてくれた情報を検討したりして、ようやく1件のマンションに出会いました。立地も思っていたとおりですし、マンションのグレードも悪くありません。5階のためリビングから見える景色は良好、昇り降りについてはエレベーターがあるので何の問題もありません。間取りは若干古い感じは否めませんが、室内はリフォーム済みで住み心地は良さそうでした。

無事、契約を済ませ入居後、1年が経ちました。予感していたとおり奥様の膝の調子が思わしくないため、「やっぱりマンションに越しておいて良かった」と話し合っていました。それに、近くに住むお孫さんがよく遊びに来てくれるのがご夫妻の大きな喜びでもありました。

修繕に役立たない修繕積立金

ところが、です。マンション本体の外壁改修工事などを行うことになりました。いわゆる大規模修繕工事です。Kさんご夫妻は当然、毎月支払っている修繕積立金で対応できるのだろうと思いました。
しかし、どうも積立がきちんとなされていなかったようなのです。業者から見積りを取得すると、全く足りないことが判明。住民全員が50万円前後の負担金を支出することになりました。外壁の劣化に対応する工事ですから、Kさんご夫妻としてもその必要性は分かるのですが、納得がいかないのです。ですが、結局、このままでは他の方に迷惑がかかると思い、貯金を取り崩して支払うことにしたのでした。

時間を戻すことが出来たなら…

中古マンションを購入される場合、室内の確認は皆さん慎重に行います。しかし、マンション全体のことにまで目が行き届かない方も多く目にします。
専有部分はリフォームされていて、きれいであっても、大本のマンション自体は老朽化が進んでいることを忘れてはいけませんね。

マンションであれば、いずれ予測される大規模修繕。これは今、新築であっても同様です。通常であれば、きっちりと計画が立てられており修繕工事をした記録は残されていますし、積立金として必要な場合に備えられているはずです。しかし、管理体制の甘い組合では、計画的に積み立てられていない場合も残念ながらあるのです。その場合、Kさんの場合ように、突然、支出を要求されることになってしまうのです。

購入にあたっては、室内の確認ももちろんのこと、管理体制にも目を配りたいものです。

2:リフォームしたかった…

リフォームしたかった

リフォームを前提で中古マンションを購入したHさん。実はこのマンションに決めるまでに、もう一つ候補がありました。築年数はそれほど変わらなかったのですが、Hさんの奥さんが気に入っていたのは対面キッチンのもう一つの物件でした。ですが、大きな違いといえばキッチンの点だけでしたので、Hさん的には価格の安いこのマンションを押していました。
最終的には、Hさんが「キッチンならリフォームすればいいじゃないか」と奥さんを説得した形で決めました。奥さんは対面式のキッチンにこだわりがありましたので、リフォームするなら、ということで納得しました。Hさんは仲介業者にも「キッチンをリフォームする」ということは伝えており、仲介業者も「いいアイデアですね!」と言っていたのです。

リフォームしたかった

入居後、落ち着いた頃、「壁付けのキッチンは家族の顔が見えないから対面式にしたい」と奥さんから提案がありました。購入時の約束でしたし、資金的にも問題はなさそうでしたので、Hさんは早々にキッチンのリフォームに手を付けました。

ですが、実際、キッチンのリフォームをしようと業者に依頼すると、「直床※だから排水をこっちに移すのは無理ですよ」と言われたのです。
仲介業者に連絡し「あれだけリフォームするからって言ってたのに、できないってどういうこと!?」と問い詰めましたが、相手は「いやぁそう言われましても…」と言うばかりです。

結局、リフォームはあきらめたHさん。「やっぱり、あっちのマンションにしておけば良かったんじゃない!」奥さんの愚痴を聞かされる毎日です。直床だの直床じゃないのって、そんなことまで考えられないよ…。

※直(じか)床と二重床について

直床と二重床につい

直(じか)床工法とは、床スラブ上に直接仕上げ材を張る工法です。

コンクリートスラブの上に、フローリングやカーペットを直張りします。そのため、スラブに厚みがないと足音が階下に響いてしまいます。仕上材に防音性のあるカーペットやクッション材を用いたり、フローリングの下に防音性のあるクッション材を張ることもあります。床部分の厚さが薄いため、天井を高くできる利点がありますが、遮音性を重視するマンションなどではあまり採用されません。

これに対して、二重床工法があります。床スラブ(A)の上に専用の支持ボルト(B)を立て、その上に合板などの床下地材をのせて床仕上げ(C)を行う方法です。床スラブと床仕上げ(フローリングなど)の間に空間(D)があります。この空間には給水管、排水管、ガス管、電気配線などを通します。二重床は、スラブとは別に下地と仕上材が必要なので、その分手間や費用がかかる仕上げ方法となっています。

時間を戻すことが出来たなら…

床下に空間がある二重床のマンションは、床下に排水管や電気配線などを通すことができるのでキッチンの移動がしやすく、間取りの自由度が増します。
反対に床下に空間が無い直床のマンションは、キッチンの移動が難しくなります。
一般に、階高が3.0mない場合には、直床であることが多いのです。

残念ながら、仲介業者などには、そういった知識のない人が多いのが実情です。Hさんの問題も専門家のちょっとしたアドバイスがあれば解決したことだったのですが…。

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