トラブル事例 中古一戸建て

特徴

  • 価格が抑えられる。利便性の良い場所や希望の場所で新築物件より安い価格で購入できる。
  • 購入費を抑えた分、将来のライフスタイルの変化に対応しやすい(リフォームなど)。
  • 現物があるので実際に確かめることができる。
  • 周辺環境が出来上がっている場合が多いので確認しやすい。
  • 注意点

    • 経年劣化による不具合が生じている。
    • メンテナンスに費用がかかる。
    • ローンを組みにくい。
    • 現物を確認できるが、居住者がいるとそれほど細かくは確認できない。
    • 塀にも注意

    1:中古住宅っていうけれど

    「家が欲しい!」というTさんご夫妻。特に新築にこだわりはなく、中古住宅でも条件さえ合えばと考えていました。インターネットで検索していたら、手頃な価格の中古住宅を発見。場所的にも環境が良さそうだし、ここだと何より子どもが転校する必要がない。というわけで、早速、見学の予約を入れました。

    見学当日。既に所有者の方は引っ越した後。手放す理由を聞いてみると「ご実家の方に帰られるみたいですよ」とのこと。
    さすがにキッチンや浴室の設備は古いけど、リフォームをすればいいわ。購入価格を抑えられるので、その分をリフォーム資金として確保できていたのです。

    1階から順番に部屋を見て回ったTさん一家。間取りも住みやすそうで、中古といっても、所有者の方がきれいに住んでいたようです。1階については、まずまずの高評価です。
    そして、2階の寝室に来た時、ちょっと気になる箇所を発見しました。壁のクロスにタワミがあったのです。
    「これって大丈夫なんですか?」と販売会社の担当者に確認すると、「まぁ、中古住宅ですから、多少の不具合といいますか、そういったものは生じてしまいますね」という回答です。「それもそうだよな」「何もない方が不思議だよね」とご夫妻で話して、次の部屋に向かいました。

    それから、ご夫妻で色々と慎重に話し合い、他にも候補はあったのですが、結局、価格や住環境、お子様の学校の都合等から考えて、この住宅に決定し、Tさん一家の新しい生活が始まりました。

    そして、2回目の梅雨を迎えた時のことです。「なんか天井にシミがない?」「えぇ、違うんじゃないか」Tさんご夫妻とも、あれだけ慎重に検討を重ねたので、家に問題があるとはあまり認めたくはなかったのですが、ついに「これはおかしい」となりました。しかも、あのクロスのタワミは、ひどくなって来ています。

    中古住宅っていうけれど

    業者に見に来てもらったところ、クロスを見るなり「雨漏りの可能性があります。確認しましょう」と天井裏を点検し始めました。その結果は、「やはり雨漏りです。その雨が伝って壁に湿気が溜まりクロスがタワンでいたわけです」というものでした。
    雨漏りを止めるために屋根を葺き替える等、大掛かりな工事が必要となりましたが、放置しておいてお子様の健康に害が出ては元も子もありません。結局、Tさんはリフォームにと考えていた資金を注ぎ込んで補修工事を行いました。

    見学の時にクロスのタワミが気になっていたTさんとしては悔やんでも悔やみきれません。あの時、もっと突っ込んで聞いていれば。でも中古住宅だからって言われたら誰でも納得しちゃうよなぁ…。それにそもそも、どこをどう確認すれば良かったんだか…。

    時間を戻すことが出来たなら…

    たった1箇所のクロスのタワミから雨漏りの兆候を見抜くというのは、一般の方にはとても難しいことです。Tさんの事例の場合、前の所有者の方も雨漏りには気づいていなかったようですし、瑕疵担保責任の追及もできませんでした(契約で3ヶ月とされていました)。

    ですが、もし見学会の時に、天井裏を確認していたらどうだったでしょう?雨漏りがしていたのであれば、天井裏の木材が湿気を帯びている等、その兆候が現れていたはずなのです。そうすれば、修繕にどの程度の費用がかかるか、知ることもできたのです。Tさんとしては、その時点で、購入を止める、あるいは修繕を見込んだ資金計画を立てる、などの選択肢があったわけです。

    このように1つの不具合が大きな瑕疵の前兆である場合もあります。そして、その不具合が気にすることがないものなのか、しっかりと対応した方がよいものなのか、中古住宅の場合には重要なチェックポイントになるのです。

    2:傾き始めた家

    Wさんご一家は、賃貸マンションから購入した中古住宅に引っ越してきました。夢のマイホームです。焦らずじっくりと探したかいあって、希望にぴったりの物件を見つけることができました。築10年。両親に言うと「中古住宅なんて大丈夫なの?」と心配されましたが、結局、いつかは中古になるんだからと特に気にはなりませんでした。それに、インターネットで見つけた「中古住宅チェックマニュアル」に沿って、購入前にしっかりと確認したので不安もありませんでした。

    傾き始めた家

    入居から3年後。外で遊んでいた子どもさんが、屈み込んで何かをしています。「何してるの?」「ママ、ここに隙間があるの」見てみると、建物の基礎の所にヒビが入っています。
    すぐにご主人を呼んで、「これって、大丈夫なの!?」。ご主人「基礎にヒビが入っているのってやばくないか…?」。
    よくよく確認していくと、ヒビはコンクリートタタキから基礎、そして外壁へと続いているではありませんか!

    知り合いの工務店に見てもらったところ、「基礎から続いて壁にもヒビがありますね。これは地盤に問題があるのかもしれないですね。室内のドアの開け閉めに不具合はないですか?」

    そういえば、最近ちょっと重くなってきたドアがあったような…。

    しっかり確認したはずなのに、不同沈下が起こってしまっていたのです。地盤調査を行ったところ地盤の弱い箇所が発見され、結局、基礎の対策工事を行うことになったのです。

    時間を戻すことが出来たなら…

    Wさんご夫妻、建物についてはマニュアルに沿って慎重に確認されていたのですが、その土台となる地盤にまで目は向きませんでした。
    インターネットで検索すると、中古住宅のチェックポイント一覧というものがたくさん出てきます。ですが、建物だけを確認するだけでは安心を確保することはできません。

    また、地盤については、例えお隣が大丈夫であっても自分のところが大丈夫とは限らないのです。Wさんの場合、お隣ではないのですが、少し離れたお宅には外壁にクラックが発生していました。これらは、軟弱な地盤の場合によく見られる現象だったのです。

    その建物」がどうなのか、まさにケースバイケースで確認すべきポイントは変わってきます。一般的なチェックリストだけでは分からないのです。

    中古一戸建て こんなところを要チェック!
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